「キャリアコンサルタント」という職種があります。

私自身は以下のとおり、極めて自分勝手に、ふざけたキャリアを歩んできたので「他人にコンサルティングしてもらう」という発想が全くないのですが、結構需要があるようですね。

ヤマダのキャリア遍歴

・就職活動はせず、国家公務員一種試験一本。受からなかったら「スポーツインストラクター」になろうと思っていた。
・約12年ご奉公して「コーチ」として起業。
・いろんな方のお世話になり、ナントカ生きてこれました。
・会社を設立し「教育家」としての活動を開始。

エグゼクティブとの「キャリア論」談義

ということで、わたくし個人としてはこの分野についてはあまり関心のレベルは高くないのですが、先日とあるエグゼクティブと「キャリア論」について意見を交わす機会がありました。やはり、組織を運営しているとこの視点も必要なようです。

詳しくは割愛しますが、現場の状況やお互いの意見を交わしながら出てきた共通認識は、最近の若い人は「キャリア形成において無駄な時間を過ごしたくない」という思いが強いようだということ。いわゆる「下積み」とか「回り道」を強く嫌う傾向があるようですね。

昭和世代のオジさんとしては、「下積み」とか「回り道」に大きな価値があるということに臨場感が高いわけでして、なんとかそういう部分に気づいてもらいたいわけです(ここは僕も大いに同意します)。

そして、ここに、とーーーっても大きなギャップがあるわけですね。

「キャリア」とは車の轍(わだち)だが…

こうしたギャップや葛藤があるとき、すぐに解決策を考えてはいけません。そう、「それの問題をどうするか」と考える前に「そもそも論」に戻った方が効果的。

そもそも「キャリア」とは何なのか?という問いですね。問いを起こすことが哲学的思考の根本です。

「魚を与えるよりも、魚の釣り方を教えよ」とは中国の老子の言葉ですが、そもそも「魚」とは何か、「釣り」とは何かということが自分の言葉で定義できていないと、魚の釣り方は教えられませんからね。

「キャリア」の語源は馬車が走った後にできる轍(わだち)、すなわち車輪の跡のことを指すようです。自分の過ごしてきた時間の軌跡ですね。

でも、その軌跡とは一体何の軌跡なんでしょうかね。単なる「職歴」なのですかね。それともどんなことにチャレンジしてきたかという「シゴト歴」なのでしょうか。

「考えたことの軌跡」がキャリアを作る

「何をしてきたか」っていう職歴なんてただのハリボテ。そんなものを求めているから中身のない「ペラペラ君」が大量生産される。

「チャレンジしてきたこと」を並べてみても、それが知恵になっていなければただの突撃隊長。ある程度のところまでは役に立ちますが、どこかで行き詰まります。

そんなことよりも、

  • 一つひとつのお仕事でどんなことを考えてきたか、
  • それによってどれだけ自分の視座がアップデートされたか、
  • 仕事の本質を自分の言葉で語れるようになったか?

そっちの方がはるかに大事です。

その軌跡こそがキャリアを形づくるものだと思いますし、どんな人間であっても、視座が高まり、世界の見通しが良くなることに楽しさを感じない人間はいないと思います。

そして、その人の「思考のキャリア」は視点の高い人から見ると一目瞭然。しっかりと考えられる人には、よい機会が巡ってきます。

是非、上司の皆様は骨太なスタンスは崩さずに、でも、自分の思考を押しつけるのではなく、こうしたもう一段高い視座からのお話を一緒に考え、導いていただきたいと思っていますし、それが可能となる「キャリア論」が広がることを願っています。

「異常」に学ぶ人材活用術 特別セミナー

最後にご案内になりますが、こうした思考を導くのが「哲学」の思考法。知識の価値がどんどん下がっている現代社会においては思考力が勝負の要。組織の成長、あるいは御自身の成長にも役に立つ内容となっておりますので、以下の案内をご参照下さい。

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