昨日は、榎本英剛さんと中土井僚さんの「『本当の自分を生きる』をU理論・成人発達理論から考える 一夜限りの開かれた対話」に参加させていただきました。

最近、こうしたイベントにはあまり出ていなかったのですが、場所がいつもお世話になっている「大学院大学至善館キャンパス」ということで何となく惹かれまして、急遽申し込みました。

以下、思ったこと、感じたことなどレポート的な内容からすこし自分なりの考察を書いてみたいと思います。 

少し業界よりの専門的なお話になるかも知れませんが、ご容赦くださいね。

印象深かったこと二つ

まず、お二人のお話は当然のように興味深く、一緒に対話をさせていただいた皆様も素晴らしく、3時間もあっという間に過ぎたのですが、印象深かったことをふたつ。 

一つ目は榎本さんが全ての語りを「仮説」と何度も仰っていたこと。

一つの意味に固定されないというご自身の大事にしているあり方が背景にあるでしょうし、また、発言の影響力や受け取られ方もしっかり理解された上での丁寧なご説明であったかと感じられました。

二つ目は発達のお話。

こちらは人の意識の発達段階を優劣や階層的な見方で捉えてはいけないという戒めの文脈の中で語られたお話です。

人間の意識は進化している?

ここ2〜30年、人間の意識状態は「ティール」や「ターコイズ」(注)など、従来の「第1層」を超えて「第2層」に入ってくる人の割合が徐々に増えてきているようだ、というお話がシェアされました。

「スパイラル・ダイナミクス」による人の意識の状態を色分けしたもの。人間の発達を8つの段階に整理しています。詳しくはこちら。(難解ですが...)

この解釈については「人間は進化しているのだ」というポジティブでストレートな見方もできる一方、

この現象は世の中の問題がますますややこしくなってきた証であり、その「ややこしさ」に対して、人間が「意識の進化」を通じて適応し始めた結果かもしれない、という解釈。

すなわちこの現象は「人類が直面する危機の大きさ」を示していると解釈できるかもしれない、というお話がありました(※ 山田の理解)。

ひねくれ者の私は後者の解釈に「なるほど」とうなるところであります。

こうした「出口が無いように見える、どうにもならないややこしさ」は、今の意識状態で考えてもどうなるものでもなく、人間の意識状態自体がそれに適応なければならないわけであります。

私も「発達」をベースに構築されているリーダーシップ開発ツールの使い手の端くれとしては、こういう観点で人に関わらせていただくことには大きなやりがいを感じるところです。

哲学を語る「異物」

さて、話は変わりますが、こうして「内なる声を大事にしよう」という場では、思考に向き合う「哲学」を標榜している私はちょっと異物でありまして「左脳系人間の権化」のように見られることもしばしばあります。

でも、ちがうんですよね。
そんな単純な話ではありません。

昨日の場でもいろいろインスピレーションもいただいたので、ちょっと私見をまとめてみたいと思います。 

長くなりましたので続きは(その2)で。

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