「コーチングをする上で大事なものは何ですか」と問われたら「好奇心です」と即答します。

もちろん、この「好奇心」という言葉にはいろんな意味が込められていて

  • 「相手が何を語らんとしているのか」という表面的な好奇心から、
  • 「相手はどのような構造に支配されてそれを語るのか」といった深いところへの好奇心、
  • さらには「今、何が語られ、何が現れ出でようとしているのか」といった個人を超えるようなところの好奇心まで、

じつにいろんな概念が含まれます。

好奇心の裏側ではたらくもの

僕たちコーチはいろいろなことを学んで、こうした深い好奇心というのを理解・体得していくのですが、あるとき、その裏側ではたらくものがあることに気づいてきました。

それは「疑う」ということであり「否定する」ということ。

自分の常識に閉じず、意識を常にオープンにしておかなければ、他者に対する好奇心などわくはずもありません。そのためには自分が信じているものを疑える視座の高さが大事。

相手の言っていることを「疑う」場合もあるし、どっぷりハマっている自分の視野を否定して、一旦脇に置く、ということでもあります。

「お父さん」と「お母さん」

好奇心を育む豊かな感性が「お母さん」だとすれば、「疑う」は好奇心の「お父さん」みたいなもの。人材育成も母性と父性が両方そろって、バランスよく機能します。

でも、純粋に人を支援したい僕らの業界、どうも「お父さん」が隅に追いやられているような気がいたします。ある程度「お母さん」を深めたら、次は「お父さん」の出番です。

「お父さん」を深めることで、実は「お母さん」のありがたさもよくわかる。

この「(純粋に)疑う」「(純粋に)否定する」っていうことの意味が深まってくると、コーチングもめっちゃ効くようになるんだけどなぁ。

「哲学」はそういうところしっかりと教えてくれます。

「信じる」と「疑う」

純粋に疑える人は「信じているから疑える」わけであって、逆に疑わない人は「信じたいから疑わない」ということなのであります。

なんか最後は禅問答みたいな話になってきましたけど、大事なこと。

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