「自分を見失う旅」の終わりに

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こんにちは、Wines主宰の山田亨です。
今日のメールは、昨日の続き。

↓↓昨日のお話はこちらから↓↓

■ 知性にまつわるジェンダー論
https://abjan.biz/brd/short/florapartners/5184115/mfyhypmd.html?s=2&u=25

強くなるために学ぶのか、しなやかになるために学ぶのか。

一つ前のメールでは、それを「筋トレ」と「ヨガ」で比較しました。

学校の「お勉強」をはじめとして、わたしたちにとっての学びや成長とは基本的に「強くなること」です。

何か身につけ、能力を高める。

社会にはいってもそれは続き、ある種の価値観に流され、人は力に魅せられて成長の階段をのぼっていきます。
 
以前からすると、だいぶ時代も変わってきましたが、基本的に男性性で塗り固められたこの社会の物語は、力を磨いてドラゴンを倒す「英雄の旅」のストーリーです。
 
もちろん、生きていくためにそれは大事。
 
でも、そんな中、男性も女性も、私たちの中にある「女性性」は日陰へと追いやられます。

僕の場合ですと、おばあちゃん子で、学校から帰ってきたら祖母とこたつでおはじきをはじいていました。

姉が二人居ますし、日常は、ほぼ女の子w。

でも、その感受性は、マッチョなアメフト部の同質性と闘争の中でいつの間にか空の彼方へと抑圧されていました。

闘争する集団のリーダーとして、相手チームを「ぶち●せ」とかやっていたわたし。

僕たちは、そうやって社会に適応して生きています。
 
そして、社会に出たら、そこは戦場です。
 
そうした、闘いの圧力を感じる中、特に、感性の鋭い女性は、自分の中になにかの強い違和感を感じながらそれを振り払うように、努力を重ね能力をみがきます。
 
そして「結果」に執着します。
 
ある作家は、
 
「魔女に魅せられる」
 
と表現していましたが、

自分の中の女性性を否定し、力を求めた結果、次第に自分を見失っていきます。
 
誤解していただきたくないのは「努力が悪い」というわけではありません。
 
でも、時代の物語にマインドをジャックされた努力は、それをいくら重ねたとて、どこにもたどり着きません。

昨日ご紹介した、この動画で述べている
 
「あなたのせいじゃない」
 
というセリフも、そういうお話しです。
 
■ 哲学を学べば人生をショートカットできる
https://abjan.biz/brd/short/florapartners/5184115/jhwnfunf.html?s=2&u=25
 
*
 
ですので、人は、どこかで今の自分を省みて、生きる物語の転換が必要となります。
 
そうした、家族や学校、会社などで深くインストールされていく社会のものがたりを疑うことを可能にしてくれるのが真の意味での「知性」です。
 
その人固有の「祝福に満ちた物語」は今、飲み込まれている物語を疑うことから始まります。
 
*
 
さて、この物語の転換、

ドラゴン退治の物語にどっぷりとハマった男性にはなかなかこれが難しい。
 
哲学の理性は人を斬ることもできます。
 
切れ味鋭い論理を観て、
 
「お、新しい武器を得た」
 
という風にしか見えないのでしょうね。
 
もちろん、それが大事な場もありますし、それが大事な時代もあります。
 
でも「目覚めの時」を迎える女性にはそれはみそぎのための清らな川の流れとして作用するのではないかと思います。
 
過去の思い込みも、わだかまりも感情も水に流し、新たな一歩を踏み出すきっかけとなればよいなと思っています。
 
そして、そういう意味で、哲学を前にして勇敢に自分を投げ出せる人は、女性の方が多いようです。
 
*
 
以上、あえて男女で分けて述べましたが、もちろん、人間である限りそこに違いはありません。
 
男性の皆様におかれても、哲学を通じてしなやかでしたたかな知性を身につけることは可能ですし、勇気を出して、自分の無知をさらけ出していただければと思っています。
 
「無知の知」
 
が、哲学の基本ですからね。
 
それでは、また、メールします。

良かったらご感想などもお寄せください。

 <2025年3月30日 メールマガジン記事より>

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この記事を書いた人

株式会社Flora Partners CEO/エグゼクティブコーチ/リベラルアーツ教育家

霞ヶ関の官僚として約12年勤務、その後、コーチとして起業。東証プライム上場企業を中心にエグゼクティブ・コーチングの実績を積むとともに、「哲学塾 – The Art of Philosophia -」塾長としてリベラルアーツ教育にも従事。
 
東西の知恵に根ざした独自の視点は、多くのビジネスパーソンからの支持を得ている。

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