強要しない教養読書会
夏の夕暮れ、水辺でひとり光るホタルがいる。
やがて、もうひとつ、また別のところで小さな光が宿る。気がつくと、あちらこちらで淡い光がゆらめいて、暗闇だった水辺が、やわらかく照らされている。
誰かに命じられたわけでもないのに、みんなでひとつの風景を作り上げている。
Wines Lucioleは、そんな読書会です。

知らないことの、居心地の良さ
「この本、読んだことある?」と聞かれて、「ない」と答えるときの、あの微妙な気持ち。なんだか取り残されたような、ちょっと恥ずかしいような。
でも考えてみれば「知らない本がある」ということは、「これから出会える本がある」ということでもあります。
Wines Lucioleは、「知らない」ということを歓迎します。
むしろ、それぞれが違うものを知らないからこそ、面白いのではないでしょうか。
一人ひとりのちいさな光
読書は、本来とても静かな営み。ひとりで本を開き、ひとりで言葉と向き合う。その中で生まれる気づきや疑問はとても個人的なものです。
でも、時にはその小さな発見を誰かと分かち合いたくなる。
「この一行が、なぜか心に引っかかった」
「この場面で、急に昔のことを思い出した」
そんな、ささやかな光を持ち寄る場所。
それがLuciole(ホタル)という名前に込めた想いです。
強要されない時間
「今日はここまで読んできてください」
「次回までにレポートを」
「この作家の背景を調べて」
そういう宿題は、ありません。
「実はこの作品には深い意味があって…」と熱く語る必要もありません。「そんなことも知らないの?」という空気を作る人も、きっといないでしょう。
そういった「知」の圧力を感じる必要もありません。
Wines Lucioleは何一つ強要されません。
読むペースも、感じ方も、人それぞれ。同じ本を読んでも、心に残るところはみんな違う。その違いこそが、豊かさなのだと思います。
強要されずに教養をまなぶ。
「おいおい、そこオヤジギャクかよ」と苦笑いせずに、どうぞカジュアルに力を抜いてご参加いただきたいというのが主催者の願いです。
読む本について
では、どんな本を読んでいきましょうか。
まずは導入の特別編として、この読書会のテーマでもある「教養」についてわかりやすく解説した本を取り上げてみたいと思います。
そもそも「教養」って何でしょう?
なぜ必要だと言われるのでしょう?
誰が決めたのでしょう?
その答えを一緒に探るために「教養とは何か」を大学の新入生向けに語った本があります。きっと、私たちが漠然と感じていた息苦しさの正体も、見えてくるかもしれません。
詳細はエントリーいただいた方にお伝えいたします。
水辺のように
ホタルが集まる水辺は、静かで、穏やかで、少し神秘的。
私たちの読書会も、そんな場所でありたいと思います。急かされることなく、比べられることなく、ただ本と言葉に向き合える時間。
ひとりひとりが持つ小さな光が、いつの間にか、やわらかな明かりになって、みんなを照らしている。そんな風景を、一緒に作ってみませんか。

開催日程:7/8(火)、7/22(火)、8/5(火)、8/19(火)
開催時間:20:00-21:30(各回90分)
場所:オンライン(zoomで気軽にご自宅から)
補助コンテンツ:反転学習用解説音声、各回振り返り音声
参加費(HP開設記念特別価格)
- 各回5,500円(税込)/回
- 4回まとめてのお申し込みで11,000円(書籍代別途)
- 書籍代は別途自己負担ください。
持ち物:読書への好奇心と笑顔。
毎回のすすめ方
Wines Lucioleはカジュアルな「ゼミ」形式で進めます。ユルユルと進めながら、しっかりと参加者に学びや気づきををむすんでいただくのが主催者のファシリテーションの真骨頂。
突き詰めすぎない、あるいは、雑談すぎてなんのために参加したのかよくわからない…。
そんなことのないよう、しっかりと情報共有をしつつ、皆さんのご体験にもひも付けながら丁寧に進めていきたいと思っています。
読書会の開催に当たっては「選書」は結構大事なポイントです。
難しすぎず、簡単すぎず、「参加者に何を得てもらいたいか」という主催者のこれまでの知見と想いが「選書」にはこもっていますので、「この本」という情報も大事に受け取っていただければ嬉しいです。
詳細はエントリーいただいた方にお伝えいたします。
読書会で取り扱う箇所は事前にお知らせします。もちろん、お忙しければ読めていなくても全く大丈夫です。
反転学習とは「セミナーでインプットし、自宅でアウトプットする」という学習プロセスを逆転させ「自宅で予習し、セミナーでアウトプットする」という学習方法のことをいいます。
事前に「このへんがポイントかなぁ」「もしよかったら、こんなことについて考えとみて」みたいな解説音声をつくりますので、合間合間に聞いて、可能なら予習してみてください(もちろん、できていなくても大丈夫です)。
そして、実際のオンライン読書会への参加です。事前準備が全くできていなくても大丈夫ですので、ぜひ、恥ずかしげも無くご参加&ご発言ください。
当日の対話を振り返り、事後の音声コンテンツを作成いたします。
次の日程で取り扱う箇所を読んでみます。

Wines Lucioleは知識を競う場所ではありません。
感想を発表する場所でもありません。
ただ、本を通じて、少しだけ世界の見え方が変わる瞬間を、誰かと分かち合える場所。
もしあなたが、そんな時間を求めているなら。 もしあなたが、新しい本との出会いを待っているなら。
Wines Lucioleで、お待ちしています。
きっと、あなたの小さな光も、誰かの心を照らすことでしょう。
「Wines おたより公式」 はこちら
